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待機児童問題の現状とできる対策

待機児童問題の詳細

待機児童問題は全国的に問題になっていますが、特に人口が集中している東京都内はその深刻度も桁外れです。

待機児童

2017年時点の東京都の待機児童社数は全62市区町村の合計で8,586人となっており、これは前年度調査よりも120人増えています。
さらに前の年度と比較をすると700人以上増加をしているということもあり、今後も増え続けていくことが予想されています。

よく保育所が足りないというふうに指摘がされていますが、東京都では認可保育所の増設や、未認可の保育施設の認定基準を緩和するなどの対策をとっています。
それにも関わらず待機児童数が増えているというのは、受け入れ先となる保育所が増えることで、潜在的に入園を希望してきた家族からの要望も増えていくということが関係しているためです。

保育士資格所持者の求人倍率は東京都内だけでは約6倍と全国的に突出していることも特長的で、施設の整備とともに人材の育成と就業支援が必要であることが分かります。

ちなみに同じ東京都でも、市区町村によりその数には大きなばらつきがあります。
最も待機児童数が多いのは世田谷区の861人で、次いで目黒区の617人、大田区の572人と続いているのです。
ただし、この順位は2017年度時点のものであり、前年度と微妙に順位が変化していることから、その年により人口が移動しているということは考えておいたほうがよいでしょう。

子供を保育園に入れるための対策

幼稚園生

子供を保育園に入れるための活動を「保活」と言います。
この「保活」は、就職活動などと同じくどういった場所に申し込みをすればより入園の可能性が広がるか、ということを考えて行うことです。

まず保活で最初のステップとなるのは、活動のスケジュール決めです。
出産後育休が明けたらすぐに働きに出たいと考えている女性にとって、保活は妊娠中から始まっています。
だいたい妊娠9ヶ月目くらいまでにその地域にはどういった保育所があるかということを情報収集しておき、出産を終えて体調が落ち着いたら、早めに認可保育園の見学に参加します。

最近は入園前にプレ入園をさせてくれる施設が増えているので、子供との相性を見ながらどこを第一希望にするかということを考えていきましょう。
この時、もし入園漏れになったときのことも考えて、近所に無認可保育所があるかどうかも合わせてチェックしておくことが大切です。
認可保育所の申し込みはだいたい毎年10月くらいからなので、それまでに申し込みに必要な書類を用意しておきます。

入園可能かどうかの通知はその年明けの1月頃から始まりますのでそこで結果を受けて、その後どういった託児をするかということを考えていきます。
早く動くことで情報収集がしやすくなるので、ママ友ネットワークなどを上手に使っていきましょう。