Press "Enter" to skip to content
  1. >
  2. >
  3. 都政が抱える課題と東京の未来

都政が抱える課題と東京の未来

五輪準備問題

長く続いた石原都政が終わり、その後に就任した猪瀬知事や舛添知事がいずれも短命に終わったのちに、新たに就任したのが小池百合子都知事です。
2016年8月2日に就任をした直後にあった、リオデジャネイロオリンピックから東京オリンピックに引き継ぐための閉会式でのパフォーマンスも記憶に新しいところです。

東京の川

就任当時から「都民ファースト」を掲げて都政を行ってきましたが、2017年10月に行われた衆議院議員総選挙においては突如「希望の党」を掲げ、就任約1年で都知事を辞職して再び国会議員になるのかといった混乱が起こりました。
結果的に選挙では希望の党は投票数を伸ばすことはできず、民進党とのごたごたによりすっかり存在感をなくしてしまいました。
それでも2020年にはオリンピック・パラリンピックの開催が決定している東京都では、急ピッチでその準備を進めていかなければいけません。

2018年1月24日には約1年4ヶ月ぶりになる調整会議が開催され、本格的に準備に乗り出すということがアナウンスされました。
東京オリンピック・パラリンピックに関しては誘致の過程において不正があったのではないかという疑惑や、開場建設に関するトラブルもあって当初より不安視される声も多くありました。

現在でも交通機関やホテルの数が間に合わないことや、訪れる外国人のための通訳ガイドスタッフが不足していることなど、受け入れることができるのか不安材料がいくつもあります。
そもそもとして誘致をすることで経済効果を得られるのかという、根本的な部分に疑問を持たれることもあり、これから開催までの間にどれだけ都民と国を盛り上げることができるかが問題になってきます。

築地市場の移転問題

2016年の都知事選で大きな争点になったのが、築地市場の豊洲への移転問題です。
予定では2016年11月17日に豊洲市場に移行して築地市場は解体されることになっていました。

しかしその後もまた話し合いはもめ、結果的に2017年6月に小池都知事は市場を一旦豊洲に移したのちに、築地を整備して再び戻すという方針を打ち出しました。

築地

築地市場が開設されたのは1935年のことで、80年以上も継続利用されてきたことにより施設の老化が指摘されていました。
食品を扱うという場所柄から衛生面にも問題があるとされ、そこから新しい設備による豊洲への移転が提案されたのです。

これまで築地は何度も整備をされてきたのですが、すでに整備費だけでも数百億がかかるようになっており、いっそ移転した方がよいとされました。
ただ長年の「築地」というブランドの問題や利権者との関係により移転問題は遅々として進まず、今後もどういった形で決着するのか不透明な状況となっています。