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社会人の貯蓄事情

給料からお金をどのように貯蓄していくか

社会人になって自分で給与収入を得ることができるようになったなら、定期的に貯蓄を心がけていきたいところです。
収入額に関わらず貯蓄をしていくというのは大変なことで、社会人生活も10年目を迎える頃にはかなり額に違いが出てきてしまいます。

お札

フィナンシャルプランナーなど、お金の専門家が新社会人にするアドバイスとしては「まず100万円貯める」ということがあります。
なぜ100万円かというと、これは何かあったときにまとまって使うことができる一つの単位になるからです。
100万円という壁を超えることができることで貯蓄の習慣も付くので、その後かなりお金の使い方が上手になっていきます。

貯蓄をしようとしてもうまくいかないという人にありがちなのが、何か目的や目標があるわけではなくただ漠然と「お金を貯めなくてはいけない」という思い込みでやっているケースです。
無目的な貯蓄というのはモチベーションも上がりませんので、どうしてもちょっとのピンチで「まあいいや」といった妥協に流れがちになります。

車やマンションなど、将来的に買いたいものがあればそのために貯めるということもよいのですが、もし当面は特に欲しいものがないというなら、まず「100万円貯めて自分の中の成功体験にする」ということを考えてみてください。
目標が決まることで月々いくら位貯蓄をしなくてはならず、そのためにどういった方法でお金をキープするかということがイメージしやすくなります。

平均的な貯蓄額とは

一般的なサラリーマンの貯蓄額の中央値は約400万円とされています。
中央値というのは、サンプルを一列に並べてみた場合の真ん中に来る値のことです。

平均値で測った場合、極端に多い人と極端に少ない人とに数字が引っ張られてしまうので、実態を知ることができなかったりします。
ですがこの中央値の場合には全体から見た時の真ん中の順位ということになるので、かなり数値としての信憑性が高まるのです。

30代の平均値は415万円ですが、中央値で見ると130万円とかなりの差があるということが分かります。
30代の時点で1000万円以上の貯蓄ができる人がいる一方で、ほぼゼロという生活をしている人も多いのが実態です。
この数値からもわかるように、社会人になって10年間で100万円の壁を超えることができるかどうかが「貯蓄ができる人かそうでないか」という大きな分かれ目になってきます。

30代までに100万円を貯めることができた人は、その後順調にその生活スタイルを続けていくことにより、60代までに1000万円を貯めることができる可能性がぐっと高まります。
将来的に結婚を考えているなら、なおのこと貯蓄習慣を早い段階で身につけましょう。